AMD Athlon 64 X2 5000+ Black EditionのOC耐性

Athlon64 X2 5000+ Black EditionAMD Athlon 64 X2 5000+ Black EditionのOC耐性
Athlon64 X2 5000+ Black Editionは上位へ内部倍率の変更ができるCPUだ。AMDチップセットでシステム全体はリーズナブルな価格で組むことができ、イージーにオーバークロック設定をすることもできるので、エントリーオーバークロッカーにおすすめできるプラットフォームといえる。ではその耐性はどうだろうか?

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カテゴリー メーカー Date Text
CPU AMD 2007/09/26 OCT

AMD Athlon 64 5000+ Black Editionの倍率ロックフリーのメリット

AMDよりAthlon 64 X2 5000+ Black Editionが発表になった。
主なスペックは以下の通りだ。

AMD Athlon 64 X2 5000+ Black Editionスペック
実クロック 2.6GHz
(200×13)
L2キャッシュ 512KB×2
TDP 65W
製造プロセス 65nm

5000+はすでにAthlon 64 X2でラインナップされており、8月には実クロック3.2GHzの6400+ Black Editionもリリースされているので、この製品の目新しさはあまりないように思える。だが、このCPUの真価は表(おもて)のスペックからでは見えない。

注目されるのは上位へ内部倍率の変更が可能という点だ。内部倍率は通常、低い方への変更は可能だが、定格設定より上への変更はできない。
たとえば、Athlon 64 X2 6000+は実クロック3.0GHz、内部倍率15倍のCPUだ。そのため、14.5倍、14倍、13.5倍、13倍……というように倍率を下げていく設定は可能だが、15.5倍、16倍、16.5倍というように上げていく設定はできない。これはINTEL CPUにも同じことがいえる。Core 2 Duo E6600は定格2.4GHz、内部倍率9倍のCPUだが、8倍、7倍、6倍の設定はできても、10倍、11倍にすることはできない(INTELでは0.5刻みの設定はない)。

ただし例外がある。AMDではFXシリーズ、INTELではCore 2 Extremeシリーズの一部製品では倍率アップが可能だ。つまり最上位CPUでは倍率アップの設定が可能となっていることがある。下位CPUで簡単に倍率アップができてしまうと、上位CPUが売れなくなるというCPUメーカーの思惑があるのかもしれない。

この5000+ Black Editionは決して上位CPUではないが、上位への倍率変更が可能になっている。つまり倍率を変更するだけで簡単にオーバークロックができるわけだ。ベースクロックを上げなくてもいいので、マザーやメモリのOC耐性を気にする必要がない。OC初心者の方にとっては敷居が低い製品だろう。AMDは「オーバークロックしやすいCPUです」とは公式にはいえないものの、上位に倍率変更できるということは「OCして楽しんでください」というDIYマーケットを意識したAMDの提示ではないかと思われる。

 

3.3GHzでWindows起動を確認

気になるのはその耐性だ。AMD 690Gチップセットを使って耐性をテストしてみた。通常OCテストにはハイエンドのマザーを使うことが多いが、このマザーはメモリタイミング設定の項目もないくらいなので、OC向きとは言い難い。だが今回は倍率変更でのOCなのでマザーのOC耐性は気にしなくても問題ない。グラフィック内蔵チップセットで価格もお手頃なため、5000+ Black Editionと組み合わせれば、コストパフォーマンスもかなり高くなる。

【使用機材】 PC Parts
CPU AMD Athlon64 X2 5000+ Black Edition 価格比較
M/B

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前述したように、Athlon 64 X2 5000+ Black Editionは上位に倍率変更が可能だ。
ちょっと上クロックでの起動を試すために、CPU電圧をかけて倍率を上げていった。
すると16.5倍の3.3GHzまでは比較的簡単にWindows起動が確認できた。

Athlon 64 X2 5000+ Black Edition
▲3.3GHz、16.5倍、200MHzの確認ができる。CPU電圧は設定より低く表示されている

ここではV core1.45V、CPU Voltage Controlを「+100mV」というBIOS設定で起動させている。
3.3GHzではSuperPI 1Mは通ったものの、3DMARK06は「CPU TEST」のパートが通らなかった。Vcoreをここまで上げると、CPUの発熱がかなり高くなる。電圧を上げてのOCではしっかり冷却環境を整えたい。
なお、メモリまわりの設定は800MHzとしたが、クロックは366.7MHzとなる。Athlon系CPUではメモリクロックを「CPUクロック/整数」で割り当てになるためで、偶数倍率以外では少し設定クロックよりも落ちてしまう。

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